[アシュワガンダ[ナス科の常緑低木]は雄のウズラにマイクロ波放射で誘発した海馬のアポトーシスをアセチルコリンエステラーゼ依存性の神経炎症経路によって減少させる] med./bio.

Ashwagandha Diminishes Hippocampal Apoptosis Induced by Microwave Radiation by Acetylcholinesterase Dependent Neuro-Inflammatory Pathway in Male Coturnix coturnix Japonica

掲載誌: Neurochem Res 2024 [in press]

マイクロ波放射は、学習記憶に関わる脳の海馬酸化ストレス誘発することにより、神経変性と関連付けられている。アシュワガンダ(ASW)は、神経変性を予防し、神経の健康促進する薬用植物として知られている。この研究は、成体の雄のウズラの海馬における酸化ストレスコリン作動性の不均衡に対するマイクロ波とASWの影響を調査した。ばく露群を2時間/日、30日間ばく露した。ASW投与群にはASW根エキスを100 mg/kgw/日、経口投与した。マイクロ波ばく露+ASW投与群はその両方で処置した。その結果、マイクロ波ばく露血清コルチコステロンレベルを上昇させ、コリン作動性のバランスを乱し、神経炎症誘発することが示された。この神経炎症は、抗酸化酵素スーパーオキシドジスムターゼカタラーゼグルタチオンの活性の低下によって証明されるように、酸化ストレスをもたらした。また、マイクロ波ばく露は脳の海馬領域のニッシル物質の有意な減少を生じ、酸化ストレスを介した海馬アポトーシスによる神経変性を示した。一方、ASWはコリン作動性のバランスを効果的に向上させ、その結果として海馬神経細胞炎症を低減した。これは、ASWがマイクロ波神経変性作用から保護できる可能性を示唆している。ASWはまた、活性酸素種ROS)除去酵素の活性を増加させることにより、過剰なROSの生成を減少させた。さらに、ASWは、海馬でのカスパーゼ-3およびカスパーゼ-7の発現の低下を介して神経変性を防ぎ、神経の健康促進した。この研究は、マイクロ波が脳内でアポトーシス酸化ストレスを引き起こし、一方でASWが過剰なROSの生成を減少させ、神経変性を予防し、神経の健康促進することを示している、と著者らは結論付けている。

ばく露