研究のタイプ: 医学/生物学の研究 (observational study)

[神経内分泌腫瘍及びストレスのマーカーであるクロモグラニンAに対するヒトのELF電磁界ばく露の評価] med./bio.

Evaluation in humans of ELF-EMF exposure on chromogranin A, a marker of neuroendocrine tumors and stress

掲載誌: Chronobiol Int 2020; 37 (1): 60-67

副腎クロム親和性細胞及びアドレナリン作動性ニューロンにおける主要なタンパク質の一つであるクロモグラニンA(CgA)は、褐色細胞腫神経芽細胞腫、及び関連する神経原生腫瘍を含む臨床的に重要な内分泌及び神経内分泌腫瘍マーカーである。この研究は、50 Hz磁界への住居及び職場での1-20年間の慢性的な日常的ばく露による影響を、男性15人(38.0±0.9歳)について調べた。EMDEX IIばく露メーターを用いて、磁界を30秒毎に1週間記録した。その結果、1週間の個々のばく露幾何平均は0.1-2.6 μTの範囲であった。20時から8時までに1時間毎に血液サンプルを採取した。ばく露された被験者のCgAのパターンを、年齢でマッチングした対照(ばく露の範囲は0.004-0.092 μT)の男性15人と比較したところ、対照群血清CgAレベルは夜間にピークを示し、漸減して午前中に最も低い値となった。長期間(最長20年間)磁界慢性ばく露された被験者では、高ばく露群(>0.3 μT)でCgAのレベルが低い傾向が見られたものの、CgAのプロファイル及び血清濃度のいずれにも障害はなさそうであった、と著者らは報告している。

影響評価項目

ばく露

ばく露 パラメータ
ばく露1: 50 Hz

ばく露1

主たる特性
周波数 50 Hz
タイプ
  • magnetic field
ばく露装置
パラメータ
測定量 種別 Method Mass 備考
磁束密度 0.9 µT mean 測定値 - -
磁束密度 2.48 µT maximum 測定値 - -
磁束密度 0.24 µT minimum 測定値 - -

Reference articles

  • Touitou Y et al. (2013): [健康な男性の免疫系及び血液学的パラメータに対する50 Hz磁界ばく露の長期的(最大20年)影響]

ばく露を受けた生物:

方法 影響評価項目/測定パラメータ/方法

研究対象とした生物試料:
調査の時期:
  • ばく露後

研究助成

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