研究のタイプ: リスクコミュニケーション/リスク認知の研究 (実際的研究)

[新規の高圧送電線の導入後の症状報告:前向きのフィールド調査] risk

Symptom reporting after the introduction of a new high-voltage power line: A prospective field study

掲載誌: Environ Res 2015; 138: 112-117

この研究は、新規の高圧送電線(HVPL)の導入後に、自己報告される不定愁訴およびその原因をHVPLからの超低周波磁界(ELF-EMF)とする信念が増えるか否かについて、前向きフィールド調査を実施した。実験に準じる調査デザインとして、新規HVPLの稼動の前に2回の調査(ベースライン値)、後に2回の調査を行った。参加者はHVPLと住宅の距離別に、近距離群(0-300m:n=229)、中距離群(300-500m:n=489)、遠距離群(500-2000m:n=536)。その結果、近距離群では、遠距離群に比べ、症状の報告および原因への信念のベースライン値からの増加幅が有意に大きかった;近距離群と遠距離群でベースライン値を比較すると、症状報告には差がなかったが、原因への信念は近距離群の方が既に高まっていた、と報告している。

リスク認知

影響評価項目

ばく露

調査対象集団

Residents in the vicinity of a new power line in the Netherlands took part in a survey at four different time-points.

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