この研究は、蛍光染料ローダミンBの蛍光強度の温度依存性を利用して、新鮮なラット脳組織標本で、RF照射による温度上昇を計測した。特製した無線周波電磁界（RF）への組織標本ばく露装置を用いてばく露を行い、ローダミンBの蛍光強度を尺度として測定した温度上昇と、組織近傍で光ファイバープローブ測定した温度上昇が相関することを確認した､と述べている。その他の結果として、初期の温度上昇率の推定値（ローダミンB法およびプローブ法の両方による）は、局所の比吸収率（SAR）の推定値とよく一致した；ばく露装置の温度特性を、電磁界のモデル化および有限差分法による温度のモデル化を組み合わせてモデル化したところ、RFばく露停止後の冷却速度に若干の差があったが、2つの温度測定値ともモデル計算値と適度に一致した､と報告している。
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