この研究は、ラットの歯のミネラル含有量に対する超低周波磁界(ELF-MF:50 Hz)ばく露の影響を調べた。27匹のオスのSDラットを、擬似ばく露対照群(n = 7)、100 µT磁界ばく露群(n = 10)、500 µT磁界ばく露群(n = 10)に分けた。ばく露(または擬似ばく露)は4月齢で開始し、2時間/日で、10ヶ月継続した。ばく露期間終了後に、ラットの歯のミネラル量(カルシウム、亜鉛、マグネシウム、リン)を原子吸収分光光度法(AAS)で測定した。その結果、擬似ばく露対照群に比べ、2つのばく露群で、カルシウムレベルの有意な上昇が見られた;擬似ばく露対照群に比べ、500 µT磁界ばく露群で、カルシウム、亜鉛、マグネシウム、リンのレベルが有意に上昇した、と報告している。
周波数 | 50 Hz |
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タイプ |
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ばく露時間 | continuous for 2 h/day during 10 months |
ばく露の発生源/構造 | |
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ばく露装置の詳細 | pair of Helmholtz coils with a diameter of 25 cm each and 225 turns of insulated copper wire with a diameter of 1 mm, placed horizontally inside a 130 cm x 65 cm x 80 cm Faraday cage for shielding; coils facing each other with a distance of 25 cm; rats placed in a 17 cm x 17 cm x 25 cm methacrylate cage inside the coil system |
Sham exposure | A sham exposure was conducted. |
どちらのばく露群でも、偽ばく露群と比較して、ラットの歯のカルシウムの量が有意に多かった。500µTばく露群では、100µTばく露群及び偽ばく露群と比較して、亜鉛、マグネシウム及びリンの量が有意に多かった。但し、100µTばく露群と偽ばく露群では、亜鉛、マグネシウム、リンの量に有意差は見られなかった。
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