研究のタイプ: 医学/生物学の研究 (experimental study)

[マウスにおける(14C) -N-ニトロソジエチルアミン投与後の14 CO2呼気動態に対する50 Hz正弦波電磁界の影響] med./bio.

Effect of 50 Hz sinusoidal electromagnetic field on the kinetics of 14CO2 exhalation after [14C]-N-nitrosodiethylamine administration in mice

掲載誌: Bioelectromagnetics 1999; 20 (1): 1-4

この研究は、代表的な環境発がん物質であるN-Nitrosodiethylamine(NDEA)のマウスでの代謝が、電磁界EMFばく露の影響を受けるか否かを調べた。 [14C] -NDEA(0.2μCi/ 100g体重)を腹腔内投与して与えた総放射能の22.8%が1時間以内に14CO2として放出された。マウスを50Hz、2mT(rms)磁界に、8時間/日で8週間ばく露した場合、[14C] -NDEAの14CO2への代謝回転率は有意に上昇し、磁界ばく露の6週間および8週間の終わりに、それぞれ26.9%および37.4%であった、と報告している。

研究目的(著者による)

このイン・ビボでの研究は、発がん物質代謝に対する50Hz正弦波磁界の影響を調査するために実施した。

詳細情報

この実験は、放射性ラべリングされた発がん物質 14C-N-ニトロソジエチルアミン(NDEA)を腹腔内投与した雄のマウス12匹(6-7週齢)で実施した。この発がん物質代謝による最終生成物は、14CO2である。 14C-NDEAから14CO2への代謝の増加は、腫瘍のイニシエーションの原因となる反応性代謝産物の利用率が低くなることを示す。

影響評価項目

ばく露

ばく露 パラメータ
ばく露1: 50 Hz
Modulation type: CW
ばく露時間: 8 h/day, for 8 weeks

ばく露1

主たる特性
周波数 50 Hz
タイプ
  • magnetic field
波形
  • sinusoidal
ばく露時間 8 h/day, for 8 weeks
Modulation
Modulation type CW
ばく露装置
ばく露の発生源/構造
  • solenoid
チャンバの詳細 plastic cages
ばく露装置の詳細 exposure field in NS direction
パラメータ
測定量 種別 Method Mass 備考
磁束密度 2 mT effective value - - -

ばく露を受けた生物:

方法 影響評価項目/測定パラメータ/方法

研究対象とした生物試料:
調査の時期:
  • ばく露前
  • ばく露中
  • ばく露後

研究の主なアウトカム(著者による)

6週及び8週の磁界ばく露の終了時に、14C-NDEAから14CO2への代謝が有意に増加した。ゆえに電磁界発がん物質NDEAの発がん作用からマウスを防護するかも知れない。

研究の種別:

研究助成

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