研究のタイプ: 医学/生物学の研究 (experimental study)

[カンジダ‐ステラトイデアに対するナチュラルキラー細胞の活性の50Hz磁界による抑制] med./bio.

Suppression of natural killer cell activity on Candida stellatoidea by a 50 Hz magnetic field

掲載誌: Electromagn Biol Med 2006; 25 (2): 79-85

工業化国家のほとんどの生活者が、遍在する電磁界EMF)にばく露されている。疫学的及び実験的諸研究は、超低周波(ELF)EMF へのばく露が、がんリスクを高めることを示唆している。免疫系は身体の中心的防御メカニズムとして機能し、ナチュラルキラー(NK)細胞リンパ球サブセットの一つとして、いくつかのタイプの腫瘍細胞を破壊する力を持つ。本研究では、ヘルムホルツ・コイルにより発生した 50 ヘルツ(Hz)、2 mT 磁界ばく露した後の NK 細胞の活性を調べた。オスの生後10-12週のモルモット19 匹が使用され、脾細胞の NK 細胞による細胞傷害活性が、ナチュラル抗カンジダ比色分析指標を用いてイン・ビトロ(生体外)で測定された。マン-ホイットニーの U 検定が、統計分析に適用された。NK 細胞の細胞傷害活性は、対照群に比べ、ばく露群において低下した。我々のデータは、免疫系の一部である NK 細胞が 50 Hz 磁界によって抑制されることを示唆している。

研究目的(著者による)

50Hz磁界ばく露後のモルモット(ばく露9匹;対照9匹)の脾細胞脾臓細胞)におけるナチュラルキラー細胞の活性を調べること。

影響評価項目

ばく露

ばく露 パラメータ
ばく露1: 50 Hz
ばく露時間: repeated daily exposure, 4 h/day for 5 days

ばく露1

主たる特性
周波数 50 Hz
タイプ
  • magnetic field
波形
  • sinusoidal
ばく露時間 repeated daily exposure, 4 h/day for 5 days
ばく露装置
ばく露の発生源/構造
ばく露装置の詳細 10 guinea pigs were housed in the center of the coils, 2 per plastic cage; magnetic field lines perpendicular to the bottom plane of the animal`s cage
Sham exposure A sham exposure was conducted.
パラメータ
測定量 種別 Method Mass 備考
磁束密度 2 mT - 測定値 - -

ばく露を受けた生物:

方法 影響評価項目/測定パラメータ/方法

研究対象とした生物試料:
研究対象とした臓器系:
調査の時期:
  • ばく露後

研究の主なアウトカム(著者による)

ばく露群では対照群と比較して、ナチュラルキラー細胞細胞毒性が低下した。データは、ナチュラルキラー細胞の活性が50Hz磁界によって抑制され得ることを示唆している。

研究の種別:

研究助成

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