研究のタイプ: 医学/生物学の研究 (experimental study)

[60Hz、2.0mTの磁界にばく露された雄マウスにおける生殖細胞の減数分裂染色体及び形態学的特徴への変化なし] med./bio.

Lack of alterations on meiotic chromosomes and morphological characteristics of male germ cells in mice exposed to a 60 Hz and 2.0 mT magnetic field

掲載誌: Bioelectromagnetics 2004; 25 (1): 63-68

この研究は、2.0 mTの60 Hz正弦波磁界MFばく露を受けたオスのマウスにおける生殖細胞への影響の有無を調べた。細胞学的な影響評価項目は、精母細胞における減数分裂染色体異常および精子形態である。3つの独立した実験を実施した:(a)72時間のMFばく露、(b)毎日8時間、10日間のMFばく露、(c)72時間のMFばく露マイトマイシンC(5 mg / kg)投与。その結果、ばく露群と対照群の間に、MFの影響を示唆するような有意差は観察されなかった;さらに、染色体異常および精子形態に関して、MFばく露マイトマイシンC投与には反対の効果が観察された、と報告している。

研究目的(著者による)

本研究は、超低周波磁界がマウスの生殖細胞に及ぼす影響をイン・ビボで探求するために実施した。

詳細情報

マイトマイシンCで処理した動物陽性対照とした。
加えて、動物共ばく露した(磁界マイトマイシンC)。
各々の処理群及び対照群に9匹のマウスを用いた(合計72匹)。

影響評価項目

ばく露

ばく露 パラメータ
ばく露1: 60 Hz
ばく露時間: continuous for 72 h
ばく露2: 60 Hz
ばく露時間: repeated daily exposure, 8 h/day for 10 consecutive days

ばく露1

主たる特性
周波数 60 Hz
タイプ
  • magnetic field
波形
  • sinusoidal
ばく露時間 continuous for 72 h
ばく露装置
ばく露の発生源/構造
ばく露装置の詳細 Animals placed in the middle of the solenoid where the MF was homogeneous
Additional information Another group was injected with 5 mg/kg Mitomycin-C and exposed to MF for 72 h.
パラメータ
測定量 種別 Method Mass 備考
磁束密度 2 mT effective value 測定値 - -

ばく露2

主たる特性
周波数 60 Hz
タイプ
  • magnetic field
波形
  • sinusoidal
ばく露時間 repeated daily exposure, 8 h/day for 10 consecutive days
ばく露装置
ばく露の発生源/構造
  • E1と同じ装置
パラメータ
測定量 種別 Method Mass 備考
磁束密度 2 mT effective value 測定値 - -

ばく露を受けた生物:

方法 影響評価項目/測定パラメータ/方法

研究対象とした生物試料:
研究対象とした臓器系:
調査の時期:
  • ばく露後

研究の主なアウトカム(著者による)

ばく露群と偽ばく露群に統計的有意差は認められなかった。対照的に、共ばく露群(磁界マイトマイシンC)には、マイトマイシンC単独処理群と比較して減数分裂染色体異常及び精子の形態異常の割合の低下が認められた。

研究の種別:

研究助成

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